ぴょ

ダンケルクのぴょのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.2
全体的に登場人物のセリフが少ない

キャラクターに焦点をあてず、場面全体を見せる構成。

戦争映画でよくある(?)死亡フラグみたいなのも、主人公のバックストーリーなどもなく、ただその場に居合わせた兵士たちのダンケルクの戦い(撤退作戦)をうつしている。

その構成のおかげか、戦場の緊迫した雰囲気などが感じられた。そもそも、その場に居合わせただけの兵士の境遇や生まれ故郷やバックストーリーは戦場では関係なく、ただ生き残るために個人個人が必死になるのが戦争だと思うので、かなりリアルな感じがした。


そこがこの映画の魅力だと思うけど、逆に言うとキャラクターに焦点をあててないぶん、そのキャラクターの行動の動機や、何を思っているのかなどが読み取れなかったり、どういう人物なのか理解できなかった。(そういう構成だから仕方ないけど)


映像が綺麗で、多分CG使ってるんだろうけど変なCGっぽさがなく、全てのシーンが実写に見えた。すごい。


クリストファー・ノーラン監督作品の特徴というか、それぞれの場所でそれぞれのストーリーが同時に進んでいるような構成で、時系列もバラバラだった(ちゃんと意味はある)ので、多分何回か見ないと理解できない映画。

今回は初見だったけど、何回か見ると評価変わると思う。

俳優の顔がいい。それだけでも見る価値ある。
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