全体的に登場人物のセリフが少ない
キャラクターに焦点をあてず、場面全体を見せる構成。
戦争映画でよくある(?)死亡フラグみたいなのも、主人公のバックストーリーなどもなく、ただその場に居合わせた兵士たちのダンケルクの戦い(撤退作戦)をうつしている。
その構成のおかげか、戦場の緊迫した雰囲気などが感じられた。そもそも、その場に居合わせただけの兵士の境遇や生まれ故郷やバックストーリーは戦場では関係なく、ただ生き残るために個人個人が必死になるのが戦争だと思うので、かなりリアルな感じがした。
そこがこの映画の魅力だと思うけど、逆に言うとキャラクターに焦点をあててないぶん、そのキャラクターの行動の動機や、何を思っているのかなどが読み取れなかったり、どういう人物なのか理解できなかった。(そういう構成だから仕方ないけど)
映像が綺麗で、多分CG使ってるんだろうけど変なCGっぽさがなく、全てのシーンが実写に見えた。すごい。
クリストファー・ノーラン監督作品の特徴というか、それぞれの場所でそれぞれのストーリーが同時に進んでいるような構成で、時系列もバラバラだった(ちゃんと意味はある)ので、多分何回か見ないと理解できない映画。
今回は初見だったけど、何回か見ると評価変わると思う。
俳優の顔がいい。それだけでも見る価値ある。