だいすけ

映画 聲の形のだいすけのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
4.7
鑑賞前は、障害者モノにありがちな、障害を持った方が聖人君子に描かれた映画なのかと思っていたら、そうじゃなかった。子供が現実を直視して、なんども何度も失敗しながら大人に成るお話しだった。
学校でどんなにいじめられてもニコニコとするしか出来なくて、恐らくは家で死にたいと泣いている硝子。
硝子の妹が何であんな写真を、撮っていたのかがわかるシーンは、もう泣くしかないでしょ!

自分が世界の中心に居るかの様に振舞って、ある時現実からしっぺ返しを食らってイジメられてしまう将也。
その結果、人に興味が無くなって、自分の世界に閉じ篭ってしまう。
彼の世界が再び他人に興味を持って広がっていくシーンは号泣でした。

自分を守ることに必死で相手の事などなんにも考えない同級生達。自分は悪くないといっつも安全圏にいる子。弱い子を虐める事で自分の地位を守っている子。
相手のことを考えずに自分の思ったことは何でもかんでも言っちゃう子。
そんな彼らが他人のことを考え、勇気を出して他人の為に行動する。
ちゃんと現実と向き合って大人になった彼らを見ていると、人と関わるのを面倒くさがって、1人で行動する事が多い私には、しっかりしなきゃなーって勇気付けられた。

ただあの先生だけは許しません!(笑)

10月15日新ピカ
だいすけ

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