Haruka

映画 聲の形のHarukaのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
3.9
胸が締め付けられるけれど、とても優しく穏やかで、その中に面白さや胸キュンもあったり。。
原作は未読なので詳しいことは分かりませんが非常に丁寧で素敵な作品でした。


キャラクター1人1人の感情が丁寧に描かれていて、共感できるキャラクターがいたり、こんな子いたなって懐かしくなったり、、
特に中高生の時期ってお互い傷つけ合いたいわけではないのに素直になれなかったり、仲間外れになるのが怖かったり、また学校という閉鎖的で特殊な環境から自分を守る為に他人を傷つけてしまう事があったり、、他者とのコミュニケーションを怠ったり。。
もっと大人になって出会っていれば仲良く出来てたかもしれない子っていますよね、多分。

今作のメインキャラクターの石田将也の場合、その相手が小学生の頃からかっていた西宮硝子で、高校生になった将也は西宮さんにずっと心残りだった想いを伝えるべく再会しにいく。。二人の距離はだんだんと近づいていく様に思われたが…。
そこで当時一緒に西宮さんをからかっていた友人から胸に刺さる言葉を言われたり…



現役の学生にとってはリアルタイムで共感できることがたくさんあるでしょうし、大人が観てもこんな事あったな。なんて懐かしくなったり、胸がちくっとなったり、、誰もが学生時代に経験することが詰まっていて、共感しやすい作品だと私は思います。


同時期公開ということもあり、『君の名は。』と比較されている今作ですが、この2つの作品はストーリーも作風も全く違うジャンルでどちらにも良さがあり、今作はキャラクターの感情の変化の描写力は秀逸でした。
個人の好みもあると思いますが、オススメです!
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