ヒラッツカリー

映画 聲の形のヒラッツカリーのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
4.5
見ている間、ずっと心が痛くて震えて苦しくて。それでも彼らの青春、生活は続いていく。
まだ話し半ばに差し掛かってもないのに涙が自然と溢れてしまっていた。
自然に握りこぶしを作ってしまったり。
自分の学生時代に当てはめていて
思い返して苦しくもなった。
子供って、悪気がないとこが残酷でいつのまにか傷付けていて。それがずっとずっと残ってわだかまって、そのまま大人になって抜け出せなくて、自分が嫌いで、社会や他人のせいにしないと行きていけなくて
情けないけど、自分ではどうしようもできなくて、無力な自分に腹が立って行き場のない怒りをどこにもぶつけれなくて。
ずっと"家"の中が楽で。1人で居て。
けど、すごくすごくその楽なことが不安になって。最終的には家族や友達が救ってくれる、と信じている。自分から動けない。
わかってはいるんだ。
頭の中では。心の中では。
ほんの少しの勇気でガラリと身の回りの世界が変わるのをその時は気付いてないのに。
ああ、なんであの時もっときちんと勉強して、学校行って、友達作らなかったんだろうか。いじめも無かったのにな。
ただただ、友達もいない。うんこもらし+授業中に気分悪くてゲロったくらいなのに。クラスメイトが片付けて助けてくれたのに、周りの目ばかり気にして行かなくなって、行きにくくなって。
人の顔を、学校の人たちの顔をしっかり見て話すらできなくて。
小学4年から中3まで首を縦横に振る動作がほとんどで。人に声をかけることをしなくて。苦しかったなぁ。

だから、今、洋服売る仕事してがっつりお客さん、同僚、上司、バイトの子にペラペラと顔を見て接客したり、世間話したりお喋りになったのかな、なんて。
あの頃の自分からすればあり得ないんだけどなw

なんて!
昔のことを思い返しましたが。
映画として、お話として、とても素晴らしかったです。西宮さん、、苦しいのにな。とても強い女性だなぁ。周りが彼女によってまた色々心情変化していって。
主人公がほんと、自分とシンクロしそうで苦しかったけど。涙が止まらない。凄いデリケートなところだけど、この物語は沢山の人が見るべきだと。
はい。
ふぅ。
ヒラッツカリー

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