kuzira

映画 聲の形のkuziraのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
3.9
この映画を観た直後だったら
不器用だけど真っ直ぐで君の心にしか
伝わらない、伝えたくない聲の形を
探し出せる気がした

なんかさ、
自分の発言したことってさ取り返せないしさ、
その一言を言ってしまった故に
人生が変わる事って正直やっぱりあって
その取り戻せない声というか、時間というか、相手の反応、それに自分

そうゆう全部の形を怖がっちゃってる事に
改めて気づかされる、ていうか


自分が自分を守る為に嘘をつく事、
自分の弱さを嘘という蓋で強くした気になる事
心に声を籠らせて、慰める事って沢山あって

でもなんか
誰かに対して自分の事
うーん、というか
相手に対して自分だけの事

自分の声、届いて欲しいなぁって、
わかって欲しいなぁって思った


大切な人、特別な人、好きな人
そういう大事な人が大事な人として
僕の中に生きている間

自分の事を知ってもらう形を残すこと、
意思を見せること。しなきゃって

だから。このままじゃいけない、

こうやって煮立った感情を
何かにぶつける、誰かにぶつけてみること

この時の感情はこの時でしか話せないし、
あの頃言えなかった全てを
いつか思い出してしまう事があるのであれば
歪ながらも今、言おう。書こう。って思う


相手の事を考えると自分勝手は気がひける

相手がこれを見てどう思うかどう感じるか
っていう事ばかりに気を取られ過ぎちゃって
いつのまにか
自分は自分の言葉で"自分について"を
話すのが苦手になってしまったから

僕の周りにはくだらない秘密ばっかりで
雁字搦めになってるかもって気付いたから

心があるうちに。冷めないうちに。
助けて欲しいし、
同じくらい助けたいと思った

また話してね、君のこと
また話すね、自分のこと


これは、僕からの。僕にとっての。
聲の形。あなたを想う、僕の形。
kuzira

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