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映画 聲の形のshinobuのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
2.9
少しネタバレありますので未見の方はスルーでお願いします。

いきなりマイジェネレーション流れてびっくり!あれ、吃音の話ちゃうよな?と困惑。

冒頭、教師が転校してきた西宮さんに自己紹介しろと言うシーンがあるが、そんな教師いるか!ばーか!いたとしてもそれどんだけの確率なんだよ!といきなりムカつきはした。この教師は最後までこんな調子だから記号的な悪役なんだな。

だけど最後まで退屈せずには観れた。
心の中で子供たちに何度かエールを送った。

高校生になり孤立した石田君を観てると不思議にテレビ版のエヴァンゲリオンを観てる時のような安堵感もあった。彼に友達が出来た時は嬉しかった。

作中に何度か象徴的に水が出てくる。時にイジメの道具として。
橋から川へダイブするシーンもある。
水の中は映画「卒業」のような効果を狙ってるかは分からないが、母親の体内のような安堵感の象徴でもあったりする。

誰もいないし、何も聞こえない。
でも人間はそこから出て行かなくてはならない。

(この子達にはRadioheadのLiftって曲を送りたい。http://jellyhead.hateblo.jp/entry/2017/09/27/005124 )


ボクが感情移入をしてしまうのは物語の主人公の石田君な訳で、彼が救われる事で幕を閉じてしまうのに心地よさはある。良かったね。
が、西宮硝子さんは何か変わったんだろうか。

西宮さんの感情が爆発するシーンが高校生パートではないから何かモヤモヤしてしまった。

泣いたり笑ったりはしたけど、憎しみや怒りがない。

彼女の怒りや憎しみは母親にも妹にも向かない。

どこまでもピュアで責任を感じ身を投げようとしてしまう。

最後にaiko(好き♡)の
「恋をしたのは」が流れる。

そうか、やはりこれは恋の物語でもあるのか。

西宮さんが石田くんと恋仲になり、互いに怒りや憎しみなどの負の感情もぶつけたりして一緒に成長しあっていけたらいいね。
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