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映画 聲の形のbabyのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
3.5
いじめや障害うんぬんよりも人間関係が苦手な私にぐさぐさ突き刺さる。自分を分かってほしいだけで"相手を知ろうとしない""話す気がない""逃げてる"これって私だ、って。これでも頑張ってるっていう硝子がもうツラい。ヘラヘラしながら本当は精一杯ギリギリだったよね。感情を出せって言われても通い合ってないだけで感情は出してた。そのうちいじめられたら抑えちゃう。しかも小学生で。その頃から死にたいってずっと思ってた硝子。私がいなくなればいい、って思わないで欲しい。何考えてるか分からない表情は感情を出すの怖いから相手の反応を待ってる。硝子は自分の気持ちを抑えて相手の事を考える子。仲良くなりたいから、好かれたいからそうなってしまうんだろうけど、自分を出していいのにちょっと悲しい。
小学生時代の登場人物がクソばっかりで学校行かなくて正解だよねあれは。

なぜいじめたか、の話も大人になった高校生だから話せるんだろうなと思いながら見た。でもいじめた言い訳も絶対正当化にならない。あと「月」は切ない。でも二人の恋愛模様はなんかほのぼの。

誰かと向き合うのって怖いけど顔を見て相手の声を聞く自分の気持ちを伝える。そして気持ちを通い合う。お互いに分かろうとする気持ちを持ちたい。当たり前のようで難しいこと。
いじめや障害の映画というより人間関係をどう築くかを考えた映画だった。始終号泣。
子ども同士のいじめに関しては大人の対応が大事なんだろう。
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