むら

映画 聲の形のむらのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
3.0
金ローをぱっと見たからもう一度ちゃんと見た方がいいなと思ったけど、ちょっと見るのは勇気がいる。
"フィクションだから見れる"みたいなのってあるけれど、この作品に関してはフィクションだからさらにしんどいなと思った。
自分の過去に対する罪悪感がもう20年あまり経ったが未だ囚われている。
向こうからしたら一生そうして苦しんどけって思われてたりするだろうなと思うけれど(実際そうだった)、この先ずっとこれを背負っていくと思うと死ぬより怖いなと。
で、作品は石田がひたすらその過去に向き合って、乗り越えようとしていて、硝子もそれを受け入れてくれているフィクションはあまりにフィクションすぎて辛かった。
という感覚が始終あったから、ラストに石田が世界と向き合おうとするシーンもその辛さを超えることができなかった。
ひたすら絶望する映画は嫌いじゃないし、色々あったけどハッピーエンドも全然エンタメとして楽しめるけど、これはまだ受け止められなかったなあ。
あのラストがハッピーエンドとは言えない気もするけれど。
いつか元気な時にもう一度見てみよう。
むら

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