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映画 聲の形のeのネタバレレビュー・内容・結末

映画 聲の形(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

いい映画だっていう感想をたくさん聞いたからずっと観てみたかった。
ハッピーエンドなのかもしれないけど、わたしはあんまり好きになれなかった。
根本的なものは何も解決してない。自分の罪と向き合って罪悪感を抱えて生きているのは主人公の男の子ただひとり。
主人公に全部責任転嫁して、自分は悪くないって顔をして幸せに生きてるほかの登場人物がみんな醜い。
何も悪くない女の子が自分を責めて、主人公がそれを救って、ふたりが和解して、それで全部が解決したかのような描写がいやだ。
男の子ひとりが反省すれば、その取り巻き全員を許せるわけじゃない。
男の子が反省してそれを許して、なんで責任転嫁したほかの人間たちまで許されたような顔をしてるんだろう。
それに、自分をいじめていた男の子を好きになる心理描写も全然現実的じゃない。
昔誰かを深く傷つけた人間が、きっと許してもらえるっていうエゴで作ったお話みたい。
傷ついた側はあんなに何事もなかったかのように許して、そいつを好きになるなんてありえない。
そんな簡単に許せない。
本当に傷ついたことのないやつが作った物語。
本当に死にたいと思ったことのないやつが作った物語。
なんかそんな感じがして無理。
被害者側の傷を浅く見積もっている感じがして嫌だ。
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