EDDIE

ウィッチのEDDIEのレビュー・感想・評価

ウィッチ(2015年製作の映画)
3.5
少女の内に潜む闇と狂気。
魔女に翻弄され崩壊していくキリスト教一家。小さなコミュニティにおいて、家族が信じられないことは耐え難い。

最近ブレイクして映画にドラマに引っ張りだこのアニヤ・テイラー=ジョイ。偶然にも先日鑑賞した『ニューミュータント』から連続して彼女の出演作鑑賞でした。

サンダンス映画祭にて監督賞と高評価を得た悪魔崇拝ホラーなんですが、結構人間の奥深い闇が描かれていて、そこが怖かったですね。
宗教はときに人の心を救うけども、ときに人個人だけでなく家族ごと崩壊させる恐ろしさを秘めています。それがよくわかる。

父親が娘を信じられない。
弟妹が姉を信じられない。
母親が娘を拒絶する。

そんな家族誰からも信用されない娘のトマシンをアニヤが演じますが、大人びた風貌ながらまだ子供の幼さを宿した演技は素晴らしかったです。
2015年製作・公開作品ということで、今から6年前ですが、それから考えるとアニヤもとても色っぽく成長していますね。

結末部分には驚きもあるものの、個人的にはこの手の作品のお決まりとも言える締め方。
賞賛されるのも理解できますが、個人的にはさほど驚くまでもなくという感じ。

それよりも本作監督のロバート・エガースの『Light House(原題)』を早く観たいです。

※2021年自宅鑑賞24本目
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