信仰へのスタンスの違いから、ウィリアムは家族を連れ村を出る。
森の中で暮らしに忍び寄る陰。
これは、キリスト教が分かってないと理解しきれない作品かもしれません。
ウィリアムの考えも、本当に教義にねざしているのだろうか?
それとも、彼なりの解釈なのか?
人は生まれながらに罪を背負っている。
心に浮かぶ疑い、欲、恐れ。
全てが罪に繋がる。
加えて、
コミュニティからの孤立。
まさに迷える子羊のようだ。
普段であれば恵を与えてくれる森だが、自然が持つ不気味さ。
魔女。
目に見えるだけではない。
自分の中にも、それは潜んでいる。
父と母が内に秘めたもの。
大人の鬼気迫る演技も良かったが…
「スプリット」のアーニャ・ティラー・ジョイをはじめとする子供達の演技が圧巻。
思春期の瞬発的な怒り。
幼い子供の持つ無邪気な残酷さ。
家に漂う緊迫感はただ事ではない。
当時の感じを出しているのでしょうか。
えっ?これ英語?ってくらい独特な発音の響きですが、悪くない。
そんな雰囲気はまずまずだったのに…
ある方も言っていましたが、バックでかかる不協和音な音楽がいただけなかった。
せっかくのシチュエーションと演技なのに、必要以上に煽ってくる。
それが逆に安っぽくしてるんですよね。
なんかもっと効果的な演出があったと思うんだけどな。
かなり好みが分かれそうな作品ですが、私はまあまあでした。
だからこそ、かえすがえすも音が残念…