爆裂BOX

シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.3
ロジャー・コーマン門下生で数々のB級・C級を量産し続けているジム・ウィノースキー監督によるサメ映画と女囚物を合わせたサメ映画です。
アーカンソー州で石油会社が油井を爆発したために地底の海と地上が繋がり、古代ザメシャークサウルスの群れが地上に出現。同じ頃、州立女子刑務所の野外作業中に脱走し沼地に身を潜めた女囚達が水中だけでなく地中も移動するシャークサウルスに襲われるというストーリーです。
タイトルに「大脱獄」とありますが、そもそも主人公となる女囚達が刑務所から野外作業に出発する所から始まるので刑務所はちょっとしか映りません。まあ、野外作業中に逃げるのも脱獄とも言えますが。
主役となるシャークサウルスは水中だけでなく地中も泳げるスペック持ちで、地面をモリモリ盛り上げながら突進してくる所は当然ながら「トレマーズ」彷彿させますね。サイズはそんなに大きくないですが、身体にトゲトゲついてたりします。ただ、扱いとしては脇役に近くて、襲撃シーンもアッサリ済ませて全体像が映るシーンもほぼなく、活躍が少ないのは残念ですね。
もう一つ女囚物としてのお色気サービス精神もしっかりしてます。皆揃いも揃って巨乳揃いで、野外作業の格好もタンクトップにホットパンツ姿で、休憩に水飲むシーンもこぼしながら飲んで濡れたシャツがスケスケになる様子をじっくり映します。上記の服から着替えた服も胸元強調する服ばかりですね。でも、逃げ込んだ隠れ家でジャグジーにはいるときも皆確り水着着用でオッパイサービスはない健全なお色気サービスになっています。
女囚達やキャラは割と印象に残りやすかったかな。脱走を手引きする凶暴なハニーやDV相手をボコった?罪を持つシンディや最初は命惜しさか事を荒立てず言いなりだったけど後半活躍する看守カール等それなりに皆キャラ立ってたと思います。中でも唯一のアジア人ミシェルは字幕で「しょうゆ」「春巻き」「お箸」とあだ名付けられててなんかおかしかった。メンバーの中では半年で出所で子供もいるから脱走に反対してたけど無理やり引き込まれた人でしたね。
「ロリータ」のドミニク・スウェインが囚人を追うFBI捜査官役で出てますが、この人のキャラは完全な尺稼ぎの引き延ばし要員でしたね。
家を脱出する為の囮として爆弾付きの人形制作したりする所も良かったです。
クライマックスは暗い洞窟の中での戦いになるけど、サメ登場は相変わらず少なくて盛り上がりや緊張感は少なかったかな。
ゴア描写はほぼない割に結構バンバン死んでいきましたね。
ラストは部隊のアーカンソーをかけたダジャレで終わりましたが、まさかサメ退治せずに終わるとは…あんな危険な生き物観光名物にでもするつもりか?
C級映画ではありますが、それなりに楽しめたかな。このタイトルに惹かれてみた人なら楽しめるんじゃないかと思います。