蜘蛛マン

ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘いの蜘蛛マンのレビュー・感想・評価

4.1
ウクライナという国の精神性がよくわかるドキュメンタリーだった。
なんというか、平和ボケ代表国家の国民から見ると別世界であり、申し訳ないような情けないような気持ちになる。

ベルクトと呼ばれる特殊警察が、同国民であるデモ隊を鉄の警棒で平然と殴り続けるのも当たり前のように狙撃するのも衝撃だし、それでも屈せずに闘い続け、親露派のヤヌコーヴィチ大統領を退陣まできっちり追い込んだウクライナ国民に、最大限のリスペクトを感じました。
この権力に屈せず闘い続ける精神性は、ソ連時代からの社会統制や、独裁政権の横暴により蹂躙されてきた「自由」の価値を、骨の髄まで知っていることから生まれているのだろうか。

この映画で描かれている「マイダン革命」は、現在のロシアによる軍事侵攻と地続きであり、大きな要因の一つである。
ウクライナが真の自由を謳歌する日が一秒でも早く到来することを祈ります。
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