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ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘いのseriFilのレビュー・感想・評価

5.0
常軌を逸した、あるいは二枚舌で欲にまみれた人間が権力の座についてしまうのはなぜか。そしてそんな人間の命令に、なぜロボットのように従ってしまうのか。
圧倒的な武力・暴力の非対称を覆すには、死を賭す覚悟の個人の集まり、うねりというようなその膨大な人の数が必要だわけだけど、危険な人間を権力の座につかせてしまうのもやはり民衆の数の力に他ならない。ポピュリズムは批判もされるが、民主主義はそもそもポピュリズムですよね。と言うことも出来る。
本作に限らず世界の反体制活動を見て思うのは、革命は国旗のもとで為されるということ。日本の左翼がダメなのは日の丸アレルギーにあるのではないか。もちろん歴史的な事情もその思想の崇高さもわかる。しかし方法論として、いっそ日の丸を右翼から奪い返し、愛国心からのアクションとして見られる工夫が必要なのではないか。とか全然違う話になってしまった。
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