ぬぬ

10 クローバーフィールド・レーンのぬぬのレビュー・感想・評価

4.5
スルー予定だった本作が想像以上のアマゾネス映画でとても楽しかった。
あの地下シェルターから「生きる力」、そして何故か「戦う力」まで身につけてしまったタンクトップ女戦士ミシェルがとても美しく、そして眩しい。ラストシーンなんてそこらのアクション映画よりもクールだ。

密室パートはキャラクターの奇妙な関係性や、抽象的でどこかハズれた会話劇が面白く、もしこれを前情報なしで観ていたらジョン・グッドマンの狂人なのかマトモなのかどっちつかずに翻弄される映画体験ができていたに違いない。ポスターや予告編、そもそもタイトルすら見てしまった時点でネタバレみたいなもので、この映画を最大限に楽しみたいなら無理に調べるのはやめておいた方が良い。

この映画の監督は以前に『ポータル』の実写短編映画を撮っていた新人監督のダン・トラクテンバーグ。製作のJ.J.エイブラムスが『ポータル』の映画化権を持っているだけあって これは単なる偶然ではなく、水面下による『ポータル』映画化のプロジェクトが動いていると容易に想像がつく。今作は『ポータル』の布石でしかないとも言えるかもしれない。


ちなみに本編上映前の「字幕翻訳 戸田奈津子」に最もハラハラしたのはここだけの話だ。
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