かさのや

10 クローバーフィールド・レーンのかさのやのレビュー・感想・評価

3.8
前作の「めちゃくちゃ手の込んだ一人称視点バージョンの虚影都市のゲーム実況プレイ動画」みたいな作風とは打って変わって、今作は普通に映画してる。酔う心配もナッシング。ただ、今作も世界設定が殆ど明かされないというのは同じ。主人公は何も把握してない。

それ以外はそもそも続きなのか?というレベル。世界観を共有してるのかどうかすら怪しい。次回作のクローバーフィールドパラドックスを見てないので断言は出来ないが、クローバーフィールドシリーズはもしかすると「主人公が一般人のエイリアン出現モノ」くらいに思っといた方が良いのかも知れない。

まぁ今作は怪物くんもそんなに出番ないけど。



ネタバレは避けた方が面白い映画だから詳しい事は言わないが、今作は密室の地下シェルターで、単に頭がおかしいのか、サイコパス誘拐犯なのか、ちょっとボケてるけど良い奴なのか判断がつかないヒステリックお爺さんと、主人公の女性と、あとなんかもう一人と一緒に過ごすお話。

この爺さんはなんなんだよと思わせながら、視聴者を不安にさせるさじ加減が絶妙で、爺さん役の人すげぇ演技だなぁと思いました。

主人公が深く考える前に行動に移すタイプだから若干イラつくが、それは置いといて映画内外のあらゆるものを、主人公と一緒に疑って見てみると面白い。
かさのや

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