まめだいふく

パーフェクトマン 完全犯罪のまめだいふくのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 荷物運びの仕事をしながら、作家になることを夢見る青年。孤独死した老人の家で遺品整理の仕事をしている最中、老人が書いたと思われる日記を見つける。青年は、その日記の内容に魅了され、そっくりそのまま書き写し、出版社に売り込む。
 出版社はこれを絶賛し、すぐに書籍化。本は瞬く間にベストセラーとなるのだが……。

 同じような設定の映画はいくつもあるが、そのほとんどに共通していることは「盗作の代償は大きいぞ」ということ。
 で、本作の主人公は、物語を自分の言葉で紡ぎたいのではなく、印税ウハウハ生活を欲しているだけ(のように見える)のダメ男。当然、二作目(厳密には一作目)なんて書けるはずはなく、自らを嘘と偽りで塗り固めていく泥沼人生を歩むことになる。

 ラストはかなりの皮肉。正真正銘の処女作が、世間では ‶遺作” 扱いとは。まあ、自業自得ですが。

 それにしても、どこがパーフェクトマン? 何をもって完全犯罪?
まめだいふく

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