Shibawithbread

次は、心臓を狙う。のShibawithbreadのネタバレレビュー・内容・結末

次は、心臓を狙う。(2014年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

憲兵として優秀な働きをし、裕福で円満な家庭に育った主人公。しかしその内面は過激的で抑えきれない攻撃欲求を含んでいた。女を殺し、時に苦渋満ちた表情さえ浮かべながら引き金を打つ。そして同じ手で己の身を償いとして傷つける。
自身も憲兵として事件の捜査をしつつ、重ね続ける殺人が自らを追い詰めて行く。

アラン・ラマール事件を元にしたサイコサスペンス

ゆで卵の殻をひたすら割り続ける。
時折見せる幼い子供の呆けた顔の様な表情がなんとも言えん。
かなり処理が甘いと思ったけど、誰かに咎められることが目的だったのならばある意味成功しているよね。
しかし水遁の術を用いるとは…やりおる。

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「私は人殺し ゆえに殺し続ける」
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「理解は求めない」
「私の行為は 熟考の末の特別な心の状態の産物だ」
「私は正常で 自分の行動を完全に把握している」
「無気力な人々にはおぞましい行為だろう」
「偽善と利己主義 無関心と残酷さこそ人間の特徴なのだ」
「人間への憎悪が繊細で おとなしい人間を冷酷な怪物に変えた」
「血と復讐の鬼に」

「私が殺されるまで無差別に殺し続ける」
「私は自由だ」
「誰にも到達できないほどに」
「私は戦士だ警官や憲兵とは違う」
「また娘を殺す 心臓を狙って」
「死体を取っておけたら 切り刻んで街にばらまく」

「地獄は近い」
#猫