次は、心臓を狙う。の作品情報・感想・評価

「次は、心臓を狙う。」に投稿された感想・評価

ユイ

ユイの感想・評価

3.2
薄気味悪さと後味の悪さだけが残る。
可愛い彼女(ちょっと問題ありだけど)もいるのにね....ギヨームカネの演技は良かった。
うの

うのの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

憲兵として優秀な働きをし、裕福で円満な家庭に育った主人公。しかしその内面は過激的で抑えきれない攻撃欲求を含んでいた。女を殺し、時に苦渋満ちた表情さえ浮かべながら引き金を打つ。そして同じ手で己の身を償いとして傷つける。
自身も憲兵として事件の捜査をしつつ、重ね続ける殺人が自らを追い詰めて行く。

アラン・ラマール事件を元にしたサイコサスペンス

ゆで卵の殻をひたすら割り続ける。
時折見せる幼い子供の呆けた顔の様な表情がなんとも言えん。
かなり処理が甘いと思ったけど、誰かに咎められることが目的だったのならばある意味成功しているよね。
しかし水遁の術を用いるとは…やりおる。

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「私は人殺し ゆえに殺し続ける」
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「理解は求めない」
「私の行為は 熟考の末の特別な心の状態の産物だ」
「私は正常で 自分の行動を完全に把握している」
「無気力な人々にはおぞましい行為だろう」
「偽善と利己主義 無関心と残酷さこそ人間の特徴なのだ」
「人間への憎悪が繊細で おとなしい人間を冷酷な怪物に変えた」
「血と復讐の鬼に」

「私が殺されるまで無差別に殺し続ける」
「私は自由だ」
「誰にも到達できないほどに」
「私は戦士だ警官や憲兵とは違う」
「また娘を殺す 心臓を狙って」
「死体を取っておけたら 切り刻んで街にばらまく」

「地獄は近い」
ホーク

ホークの感想・評価

2.5
特に盛り上がりもなく淡々と話が進みます。実話ということだがこれでは何も残らない。事件を風化させないための映画化なら犯人の精神面と被害者側に焦点をあてるべきである。
ノワールの傑作だとは思う、けど、やりきれないラストは、鬱氣分のときに観るものではない。
Kenchang

Kenchangの感想・評価

4.0
私の愛読書は猟奇殺人犯のノンフィクション物なんですが、人格を疑われるのであんまり言いません

春樹っすよね〜とか言ってます

この殺人犯は暗に女性への潜在的な嫌悪感(また、潜在的なゲイであること)が引き金になっているような描写があります

愛した女性にハエがたかっているのを見てしまったり、クシに絡んだ髪の毛を手を触れずに取り除こうとしてイライラしたり、その後突然冷たくあしらったりと女性に対する潔癖が伺えます

だけど部屋はゴミ屋敷っつう、何が何やら

有名な猟奇殺人犯にも、幼児期の虐待から倒錯した性的嗜好を持ってしまい、理性と欲求の狭間で苦しんでいることが多いんですが、この殺人犯も性的な部分で苦しんでいる、そんな感じがしました

同性愛だって今では決して公に差別される性の形ではないのですが、時代的にそういったことがあったのかもしれないです

フィクションを織り交ぜているのでどこまでが実際と沿っているのか分かりませんが、動機が判然とせずこういった描写をしたのかもしれません

ギョーム・カネはかなりハマり役で素晴らしい演技をされてました(^^)
感想川柳「端々に 異常性は 見えるもの」

レンタル店でパッケージ借りでした。φ(..)

若い女性が次々と殺傷される事件が発生。しかし関わっていたのは、何食わぬ顔で捜査に参加していた憲兵隊であるフランクだった…というお話。

実際の事件ですが証言や証拠から映画として再構築したフィクションみたいです。(゜Д゜)

今まで色んなシリアルキラーやサイコパスの作品を見てきましたが、こんな不安定な奴は初めてかもしれないです。(;・∀・)だいたい楽しみというかなんらかの矜持を持ってるもんですが、彼からはそれが感じられない。殺すときも「蚊が飛んでるから殺した」みたいなちょっと面倒くささすら感じるほど。

彼女や弟に対しては優しい一面を見せ、仕事でも真面目で几帳面なところを見せながら、部屋はめっちゃ汚く犯行後の手紙も情緒不安定。(ー_ー;)まあ行動の端々に異常性は垣間見えましたけど。

彼の頭の中ではどういう事が巡っていたのか、過去に何かあったのかなどを掘り下げたらもう少し面白かったかもしれません。(^^;

正に「何を考えているか分からない男」を演じたギョーム・カネはすごいと感じましたが。( ̄ー ̄)
健多郎

健多郎の感想・評価

3.0
フランスで1978年に実際に起きた連続殺人事件を基にした映画
人物名などは変えており、映画はあくまでフィクションではある

主人公の男はレンタカーや盗難車で街を走っては適当に目をつけた女を殺す
まるで「自分は殺人などしたくありませんよ」と言わんばかりに、被害者から目を逸らしつつ殺す
事後に精神異常を来すと分かっていながら殺す

彼の職業は憲兵
自分が起こした事件を自分で捜査する
犯人が自分だとバレる事は当然避けたいはずなのに、奇妙なほど真面目に、真摯に捜査する

彼は殺人行為を楽しんでいたのだろうか?
本来の意志とは別の意思で行っていたのだろうか?
彼は逮捕されたくなかったのだろうか?
本心では逮捕を望んでいたのだろうか?
ハッキリ言って、彼の行動が異常すぎて理解は出来ない
もしかしたら、彼自身にも理解出来ていなかったのかもしれない

話は逸れるけど、この映画、邦題がすごくカッコいい!
今年の映画では(ベクトルは違うけど)「パパvs新しいパパ」と並んでツートップのベスト邦題になりそうな気配
1978年にフランスで実際に起きた連続殺人を基に作られた映画。
ある日、犯人のものと思われる車が発見され、憲兵隊がその調査に向かった。車に近づいた憲兵隊の中で一人、一歩下がる者がいた。運転席のドアを開けた直後、車は爆発した。

モデルとなった人物は、『オワーズ県の殺人者』アラン・ラメール。逮捕後は、精神分裂症で入院をしたあと言われている。



映画の中でも、この”精神の分裂”を読み取れる場面があった。
フランク(映画の中ではフランク)は、女性を殺害するとき相手を見ずに、殺害していた。とても動揺し、衝動的な殺人を繰り返していた。まるで殺人などしたくないようにも見えた。
二つ目は、潔癖症の素振りがありつつもゴミ屋敷であったところ。くしに挟まった彼女の髪の毛が触れないかと思えば、家の中はゴミまみれでとても醜かった。

最後まで、フランクがどういう人物なのかについては多くは語られない。映画から読み取っていくしかない。


多くの自己矛盾を含む今回の主役を演じたのは、ギョーム・カネという人物。とても映画の世界観や犯人の異常さにはまっていて、よかった。

話題だけかっさらってたいして面白くない映画が劇場でやるのではなくて、こういう考えさせられて見終わったあともつい考えてしまうような映画がもっと上映されればいいのにな、とも思った。もちろん一部の映画の話ですが。。。
三郎丸

三郎丸の感想・評価

2.6
1970年代後半にフランスで起きた連続殺人事件を元にした映画です。

主人公の連続殺人犯にギョーム・カネ(顔面系統はリオネル・メッシや若い頃のミシェル・プラティニ)

ストーリーは、
バイクに乗っていた若い女性が1台の車に執拗に追われ、ひき逃げされる。その犯人は、町の治安を守る憲兵隊の男主人公フランク。
物静か(要はクソつまらんヤツ)だが心の内に強い凶暴性を秘めたフランクは、事件の捜査に参加する一方で、女性をターゲットに次々と凶行を繰り返していく…

【おフランス情報】
フランスは警察官と憲兵隊と存在しますが、所属省庁が違うようです。
警察だけ見ても3機関と複雑化しており、役割分担もなんだか曖昧…
ただし、警察も憲兵も基本的な職務は同じような事やってるみたいですね。
警察と憲兵で反目しあっていることを国が問題視し、統合する話もあったようですが、省庁違うから統合なんかまず無理…
まとまりねー国!

話は戻り、主人公は内向的で神経質。
自分をゲイだと理解しているが、そんな自分を許せず、そこから歪んだ感情を爆発!逆恨みで女性を殺すようになった感じ?ですかね…まあ、異常者に間違いはないです。

普段ネクラ顔の陰気丸出し主人公が、獲物を見つけるとパッとスイッチが入ったり、ふとした弾みで暴力性が発露する辺りはコワカッたです。
トイレの順番が待てず部屋の隅でいきなり用足したり、自分が犯人なのにたるんでる同僚をボコボコにしたりと…「えらい急に目茶苦茶やるよね!」
と、突っ込みたくなります。

オススメポイントは、
主人公が連続殺人犯である自分の似顔絵が配布され聞き込みするのですが、
【まあまあ似てる】
ため主人公の顔が思わずひきつるという…住民の、
「あれ!?オメーじゃねーの?」
みたいな一連の流れがコントみたいで面白かったので、もうちょっと聞き込みして欲しかったです。
フィルム・ノワールのスタイルを踏襲したサスペンス。実話を元にしたフランス映画の割にはスリリングなシーンが多く退屈しなかった。憲兵隊と国家警察のテリトリーの話とか勉強になった。ギョーム・カネが犯人役のサスペンスって、どうもヒストリーチャンネルでやってる犯罪再現ドラマに見えてきてしょうがないんだよな。
2016.7.8 WOWOW(録画)(字幕)
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