mochikun

カプリスのmochikunのレビュー・感想・評価

カプリス(2015年製作の映画)
1.9
最後まで見れたんですけども、なにかこうストーリー全体が散漫になっていて、ラストはイマイチ釈然としない感じでした。決して明るい結末とは言い難いので、それなら映画そのものの描き方がちょっと違うんじゃないのかな〜と。もちろん、主人公のああいう愛の形があるというのは理解出来るんですけども、主要キャラクターの心理描写の不完全さやストーリーの展開の早さのせいで、シリアスでリアリスティックで悲恋的なオチがあまり重く伝わってこない。それが監督の狙いであれば、見事としか言いようがないんですが。誰にも感情移入が出来ないではなく、感情移入しにくい映画でした。

とはいえ、いくつか良いシーンだな〜と思ったところはあります。閉店したレストランでの食事するシーン(特にオーナーらしき人が音楽を掛けてくれるところ)や、カプリスの劇団がキラキラした光をバックに演劇しているシーン(言葉は失われ意味は姿を消した、というセリフ良かったです)。

余談ですが、主人公の奥さんは松岡茉優にちょっと似てます。
mochikun

mochikun