Yま

シング・ストリート 未来へのうたのYまのレビュー・感想・評価

5.0
2年ぶりに再鑑賞。

不況のダブリンの中でバンドメンバー(とヒロイン)それぞれが家庭環境に問題を抱えつつも、必死で「前を向いて」生きることの大切さを教えてくれる作品。

キャラクターの中だとギターのエイモンが好き。
たまたまバンドに誘った友達の家に楽器が揃ってて、しかもそいつが作曲もできるとか最高じゃないか。最後のギグ終わりに主人公と抱き合うシーンで泣ける。

主人公の兄貴のブレンダンもいいキャラしていて、最初は気のいいやつかと思ったら挫折と闇を抱えていて「実はコイツが一番バンドやりたいんじゃ・・・」と思わせるような節があったり、年齢的には大人なんだけど大人になりきれない、主人公の行動の若さが羨ましいと思いつつも、主人公の師匠的なポジションでロックとは何かを教えてくれる。

単純にバンド活動を通じての主人公の成長譚として見ることもできるし、恋愛映画としてラストの逃避行を見て「小さな恋のメロディ」を連想することもできたり、見るたびにいるんな見方ができる、間違いなく人に勧められる名作だと思います。
Yま

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