ぬきぬきぬっきー

シング・ストリート 未来へのうたのぬきぬきぬっきーのレビュー・感想・評価

3.5
胸が重くなる映画だった…

音楽で自分を見つけていく主人公たちが、でもそれは周りのしっかりしていない大人たちのせいで、急速な変化を伴って、勢いだけで進んでいく。
映画は彼らバンドを中心としたそのストリームを、救いのように描くけれど、それは救いでない。いっときの台風の目の中で改正を謳歌しているが、その幻想を映画で演出しているのが、どうしても観客の目にはこれから想像される嵐と、彼らの未来に落としている雲の影が大きすぎて、胸が痛い。