黒沢清監督の海外デビュー作。
舞台をフランスに移した本作ですが、さすが黒沢清の作風はブレないですね。
全編を通して美しいながらもどこか不安感のあるカットがとても良く、ロケハンなども黒沢テイストが炸裂していて、フランスでの撮影と黒沢清が良い化学反応を起こしておりました。
テイスト的には前作のクリーピーよりも黒沢清監督の持ち味が出ていて、初期〜中期頃までの作品に割と近いかなといった印象でした。
それにしてもダゲレオタイプの異様さは強烈だったな…あれをもうちょいフューチャーしてくれたらもっと良かったかなぁ。
