カントク

天使にアイム・ファインのカントクのレビュー・感想・評価

天使にアイム・ファイン(2016年製作の映画)
2.0
※すいません、辛口レビュー行かせていただきます。

なんやかんやで見てしまう幸福の科学映画。

意外と嫌いじゃなかった『ファイナル・ジャッジメント』以来4年ぶりの実写映画ということで変なワクワク感の元鑑賞。


今回はオムニバス映画でした。

冒頭の小学生のいじめシーン、よくこんなイジメを考えたなとカルチャーショックを受ける程、マニアック過ぎるイジメに衝撃を覚えたものの、次第にボロが出始めます。


まずね、天使がいれば全て解決のご都合主義展開が鼻に付きました。

「奇跡が起きる!」とか 予告 で大々的に出していますがあえて口出しさせていただきますが、それは奇跡とは言わず【ご都合主義】と言うんです。

「頑張って」
「見守っているよ」
「あなたならできるよ」

天使だからって無責任なセリフが吐かせないください。この他にもお涙頂戴長セリフがお経のようにわんさか飛び交うのですが、どれも中身スッカスカ、軽過ぎませんかね?

幸福さん、ここだよ!
何故セリフで語ろうとするの!?

毎回一般映画と宗教映画のボーダーラインが絶対ここ。

セリフで説明せずに行動で語れば、説教臭さが薄れると思うのですがいかがでしょうか?更に言えば答えは観客に決めてもらいましょう。強引にそっち方向に持っていかないでください。

そもそも絶対的な神さまポジションが存在する限り、それは無理な話なのでしょうか?


そんな中でも推しポイントもありました。

CGのクオリティがかなり高い!
天上界の背景や、天使の羽覚醒シーンは目見張るビジュアルイメージ。

そして一番のポイント、喋らなければ目の保養になる雲母(きらら)さん!

尚雲母さんの整った顔と不釣り合いな程のアニメ声のギャップに初印象とても驚きました。予告見て、主題歌子供が歌っているのかなーと思っていましたが、あなたでしたか!

そして問題のエンドロール。まさかのアイドルPV演出。もう空いた口が塞がらなかったですよ。ラストそこ責めますか、幸福さん!?


あーだこーだ言ったものの
この我が道を行く感じ嫌いじゃないっす!

幸福さんには、このイメージを頑なに崩さず、作品をずっと出し続けて欲しいなと思います。
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