イチロヲ

ぬるぬる燗燗のイチロヲのレビュー・感想・評価

ぬるぬる燗燗(1996年製作の映画)
3.5
町外れに出現したジプシー居酒屋に常連客を奪われた店主(藤田敏八)が、若い娘の身体で温めた"ぬる燗"の開発に没頭する。至高のぬる燗作りに一意専心する人間たちのドタバタ劇を描いている、新東宝配給のピンク映画。

ディレクターズ・カンパニー(ピンクの精鋭部隊)が製作したテレビ・ドラマを、R指定(現R-15)の劇場用へとコンバートさせている作品。そのため、女優のヌード描写はそれなりに登場するが、ねちっこい濡れ場は控えめとなっている。

ぬる燗の製造法は、レオタードの胸部に酒を入れ、下腹部からおちょこへと注ぐ、というもの。ドラマ自体は"マッド・サイエンティストもの"と大同小異であり、発明のためにはデタラメなことも大真面目にやってしまう、職人脳の暴走ぶりが描かれる。

ジプシー居酒屋のぬる燗を作っている娘(城野みさ)、主人公のぬる燗作りを支援する娘(葉月螢)、わかめ酒を提供する娘(松本コンチータ)など、女性陣が個性溢れる演技を披露してくれる。ジプシー居酒屋の店主役で、渡辺護が出演しているところも必見。
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