KAJI7

ヨーロッパ横断特急のKAJI7のレビュー・感想・評価

ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)
4.1
アラン•ロブ=グリエ作品に初挑戦!
作品自体は66年とまあまあ古いですが、三つの文脈を重層的に行き来するシナリオや構成は複雑ながらも分かりやすく視聴者に提示されていて、全然事前知識がなくとも楽しめました。
感覚としては最近の作品だと『カメラを止めるな!』なんかがニュアンスは近いかもしれません。

何と言っても秀逸なのは、映画監督たちの会話が、運び屋達が置かれている状況の解説になっている点。
両者の状況、雰囲気が全く違うので、緊張と弛緩の二つのテンションで同一の事実が語られていく様子がとてもシュールで面白い笑笑

モノクロだからと言って安易に見逃せない佳作だったかと思います!
ラストのオチまでバッチリ。笑笑
⭐︎4.1!
KAJI7

KAJI7