ヨーロッパ横断特急の作品情報・感想・評価・動画配信

「ヨーロッパ横断特急」に投稿された感想・評価

軽骨

軽骨の感想・評価

3.5
もし自分が1966年当時に一介の映画好きな青年だったとしたら多分映画館出た後は「すっげえの観た!」ってウキウキで帰路に就いただろうことは想像に難くない。ただ洗練されたメタ表現が溢れ返ってる現代を生きる身からするとやっぱりどうしても古さを感じてしまう。とはいえ話題に上っていたフィクションの人物がいきなり現れてまさにその人物を創造している最中だった人々が「変な男だ」というような感想を言い合ったりする、虚構と虚構内虚構の境界線の曖昧さは素晴らしかった。メタであることを提示しておきながら安いコメディに陥りはしないバランス感覚は筒井康隆の諸作品にも通じるものがある。
おもしろ〜い!
ジャンプカットの使い方半端なくて超良い!カットが繋がらないことの面白さをゴダールより分かりやすく教えてくれた。
ゴダール大好きなのかな?
面白すぎる。
フランスのパリ北駅とベルギーのアントワープ駅を結ぶ国際列車を舞台に、劇中の登場人物が劇中劇を語る枠物語が構築されている。
①列車の中でスパイ映画を構想する映画監督一行(劇中)
②新米運び屋エリアスの2度の冒険旅行(劇中劇)
③車内で眠りについたエリアスの夢で描かれる銃撃戦(劇中劇)
つまり映画の中のシナリオ作成とその映像がコミカルに同時進行するメタフィクションである。
虚構から現実の世界への侵入など、幾重にもなった階層が入り乱れている上に異化効果までを相乗した作りは一見構造的な複雑さを感じさせるが、物語を3つの主軸に切り分けて鑑賞に臨めばそれほど難解でもない(理解した気になっているだけかもしれない)。


ロブ=グリエ自身、この作品をポルノ映画だと嘯いているが、アブノーマルな性癖を全開にしてディティールを追求したショット群は流石の一言。特に女性の美をじっくりと際立たせる演出が素晴らしい。
Jaya

Jayaの感想・評価

2.3

このレビューはネタバレを含みます

画は結構キレイですし、プロット自体も面白いのですが、とにかくそれが鼻についてしょうがなかったです。

劇中劇的に作成されていく物語をそのまま映画にするというアイデアは非常に惹かれるものがありましたが、作家のカットでいちいち入ってくるカメラ目線などのメタ目線が、かなり鬱陶しかったです。
エリアスもエヴァも魅力的でしたし、港などの風景含め、構図もかなり美しいと思いましたが、演出や、特に台詞回しがそこはかとなく衒学的で、相当イライラさせられました。
かなりゴダールに似ていますが、ゴダールほどの技量、そもそもの諧謔のようなものがないがゆえのストレスも感じました。

脱構築やらポストモダンやらにかぶれた学生映画を見せられているような気分になった映画でした。小説だけ書いていればよかったのにと心から思いました。
sanjuro

sanjuroの感想・評価

-
メタフィクション的映画。
話が難解で階層的になっているのがノーランっぽい。
ロケーションとカメラアングルがいい。
マリー=フランス・ピジェがとても美しい。
目が大きくオシャレなワンピースが良く似合っている。
全体的にファッションがキマっていた。
konaka

konakaの感想・評価

3.0
さすがに普通におもしろい、みんなでお話作るのやりたい、TEEといったらクラフトワーク
ロブグリエ監督の第2作目。
映画製作者の3人が列車の中で、運び屋のストーリーを膨らませていくのだが、その話が入れ子構造で、時折交錯する。

ロブグリエの相変わらずのモチーフが数多く盛り込まれている。伝言ゲームが続いて(嫌いじゃない)安っぽいシーンが少なくないので、B級映画として楽しみたい。
お久しぶりのアラン・ロブ=グリエ監督♪

今回も訳分かんない展開が満載だったけど、おフランス映画特有のシャレオツ感が凄すぎて鼻血出る感じだった♡
(お前のその説明が訳分からん笑)


電車内で新作映画の脚本を練る映画関係者のトークと
車内にたまたま居合わせた麻薬の運び屋の男の話がごちゃまぜに出てくるサスペンスチックな話なんだけど、
この2つの話が めっちゃリンクしてるから、これって運び屋の話だよね。構想中の映画の脚本の再現VTRじゃないよね?? みたいな錯覚しちゃうのが 面白かった♪

でさ、でさ、この運び屋さん(ジャン・ルイ・トランティニャン)がめっちゃイケメンなの!!
見てるだけでニヤニヤしてきちゃう~♡

目の保養にはピッタリなんだけど、性格には かなり難はあるんだよね^^;

SMフェチなんか知らんけど、それ系のエロ本を買い込んだり、ベットに女の人縛り付けて興奮するシーンもあんのよ。
いくらイケメンでもあれはノーセンキューだった‪わ。
てかアレは男子にとっては胸アツ展開なのか??

まぁそのフェチのせいで事件も起こるんだけどね
(´<_` )

トンデモ展開がありつつもなぜかシャレオツ空気感満載なのはアラン・ロブ=グリエ監督のなせる技なのかな?

コメディ要素もサスペンス要素もあるからおフランス映画苦手な人でも楽しめる感じだとは思うけどね~♪
実験映画として成功してるかどうかはともかくとして面白くない。この主演の人、暗殺の森でも入団試験みたいなの受けさせられてたな……
映画の内容を知らなくて観たら何事が起こってるのかサッパリ理解出来ないだろう作品だと思う。
アランロブグリエの他作を観てからだと、構図や地形を生かした撮影なども抑え目で分かりやすく作った印象。
だが、その分かりやすさと分かり難さが同居した様な、またストーリーの淡々とした流れも含めて面白さを半減してると思う。
でも、この手法はこの時代において物凄い事をやってると思うし、なによりアイデアが素晴らしいので、リバイバルなどで描かれたらなー、と終始想いながら観てた。
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