ヨーロッパ横断特急の作品情報・感想・評価・動画配信

『ヨーロッパ横断特急』に投稿された感想・評価

Risa

Risaの感想・評価

3.6
この映画でもやっぱりふわふわした人だなと感じる。
アラン・ロブ・グリエ
夢と現実の間で純粋に映像で表現していくような、メタ構造。

盲目の人に騙される設定が好きみたいだけど何故だろう。
翻弄されるのが好きな人?
アー君

アー君の感想・評価

3.0
邦題を「ヨーロッパ “妄想” 特急」にしたらどうだろうか。

アラン・ロブ=グリエの作品だと比較的分かりやすいとの評判ではあるが、若干ついて来れない視聴者もいるのではないかと思う。

実験性の高いメタ映画の成功例という声もあり、劇中劇というジャンルにも入りにくい、虚と実が混ざり合う一癖ある映画だとは思う。しかし「それ」を取ったらただのありがちなサスペンスで終わってしまう。ネタバレになるので詳細は省くが、確かにラストの登場の仕方は品格があり面白いとは思うが。

Amazonプライム会員ならば見放題なので、ヌーヴェル・ヴァーグのファンはお見逃しなく。
何この映画!? 超おもしれぇ!!

Trans-Europe Express!!

クラフトワークと同じくらいポップでアヴァンギャルド!
前衛小説家らしいヒネクレた構成がたまらんです!!
マリー・フランス・ピジェが完璧。彼女の全シーンが芸術。
エライアスの性癖。
最後のキャバレーイヴ の"囚われた娘“ ショー。
特急アナウンスで始まるの好き。お経の中回る鎖で縛られた裸体。美。
これまた変わった撮り方と演出で非現実感。線路の様に交差しては生まれる線。いつも線をどうにかしてくれて感謝しています。今作はシンプルだったけど、楽しい要素満点でかなり好き。
Dargeeling

Dargeelingの感想・評価

3.4
記録。なんかあたしゃーよくわからんがでも好きな感じだったよ。本能を刺激される感覚。
複数構造で仕立ていく話し。

やはり、複雑ですっきりしない。
他者の方の、レヴューである程度理解できました。
最初の方はけっこうワクワクしたんだけどな。現実、虚構、運び屋、スパイ、かわいいギャル、好き、緊縛、かわいいギャル、好き、と面白くなりそうなもんだけど、そんな事もなかった。
アラン・ロブ=グリエ監督の中では分かりやすい実験映画ではあるのかな。
監督の語りで主人公の運命がぽんぽん変わっていくのがおもしろい 
映像はいろいろ凝ってますね 女の子はどの子も可愛いし おふざけ加減もちょうどいい 一応サスペンスなんだけど緊張感はゼロ コミカルでわかりやすい作品でした 楽しかったな
Ricola

Ricolaの感想・評価

3.7
ジャン・ルイ=トランティニャン追悼を契機に、以前からずっと観ようと思っていたこちらのアラン・ロブ=グリエの作品を鑑賞。

物語世界と現実世界が重なり合う。現実と非現実が交錯した、混沌たる美しき妖しい迷宮へと我々を導く。


ヨーロッパ横断特急に乗っている、映画の製作者たちと俳優トランティニャン、そして彼が演じる人物と他の俳優たちの演じるキャラクターが、二つの世界を行き来する。
この二つの軸を結びつける、または交差させるのに、いくつかのモチーフが用いられていた。

例えば鏡を用いたショット。
鏡は冒頭街中を歩くトランティニャンを捉える。また、列車の座席の上にある鏡に映る人物のショットのタイミングで、「地の文」の世界に戻る。鏡は状況や人物をそのまま映し出すからこそ、二つの世界において信用できる良心的な存在としてそこにいる。

現実に存在するモノも、全てそれそのものではなく、現実と非現実を交差するモチーフに過ぎない。
例えば走り続ける列車。列車の窓から見えるいくつもの線路が重なっていくように見えたり、スピードが増すと、線路は抽象的な単なる線の集合体へと変化する。
また、窓を覆うシャッターカーテンも平行線という記号として表出される。
メトロへ向かって降りていくエスカレーターや海沿いに立ち並ぶ巨大なクレーンなども、もはや記号である。線としてまたは二つの世界をつなぐモチーフとして機能する。
これらは本来の現実的な役割を果たす機械や道具としてただそこにあるだけではなく、無機質で抽象的な記号としてメタ的な視点を担っているのだ。

カフェでビリヤードの玉の突く音と、店内に次々と入ってくる人の扉の開閉音が響き合うシーンにおいても、同じようなことが言えるだろう。ビリヤードをすることや扉を開ける開くという、人物が行う行為として描かれているのではなく、そのリズムと音が主役なのである。
つまり、状況や心情をこのシーンで読み解くべきというより、しっくりくるものの奇妙な音の組み合わせにただ翻弄されていればいいだけなのではないだろうか。

物語世界で起こったことなのか現実世界で起こったことなのか。
常に自分が今どこにいるのかおぼつかないまま、物語は走り続ける。
もはや記号でしかない全ての事象に呑み込まれながら、重なり合うメタフィクションの世界に酔いしれるばかりだった。
座敷童

座敷童の感想・評価

4.6
ヨーロッパ横断特急に乗った監督一行は、列車内でひとつの映画を創作しようと思いつき、そのなかでエリアスという運び屋を主人公としたストーリーが紡がれていく。監督たちは、ストーリーはああでもない、こうでもないと考察されながら、右に左に紆余曲折して進んでいくが、細部においては互いに矛盾し、ありえないような空間が生み出されている。虚構性というものを丁寧に描いた作品でとても見やすく、またボッカッチョの『デカメロン』のような映画である。
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