このレビューはネタバレを含みます
まったりとした雰囲気の中に三人の男女による恋愛模様や家族との日常、そして、ちょっとしたコメディが映し出されるのだが、もしかしたら人を選ぶ作品かもしれませんね。全体的にまったりとしているので、退屈に感じてしまうかもしれません。
それと、グレタ・ガーウィグが演じるマギー・ハーデンやイーサン・ホークが演じるジョン・ハーディングといった主要人物に魅力は感じるのだが、個性があまりないので"人物像"に興味が湧きませんでしたし、内容としても、発想は面白いのだが想像を超えるほどのものではなく、とにかく"ゆるい"としか言いようのない展開ばかりが描かれるので、ドタバタコメディや抑揚の激しい恋愛映画を求めている人にはオススメは難しいかと。ただ、キャスト陣の演技は素晴らしいですし、ジョーゼットを演じたジュリアン・ムーアがまた良いアクセントとなっていて、彼女のちょっとした仕草や表情には目を奪われました。
本作は人を選ぶ作品かもしれないが、個人的には嫌いではないですね。劇中の台詞を引用するならば、"ウディ・アレンの作品みたい"ですかね。