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人魚姫のonotoramanのレビュー・感想・評価

人魚姫(2016年製作の映画)
4.0
・やっぱり中国映画っていい。笑いのセンスも暴力の度合いも好き。たまらない低俗さ。ハリウッドばっか見てる場合じゃないぞ日本人。
・物語は、金儲けしか考えない環境破壊男を美しい人魚が暗殺しに行くのだが、二人はいつのまにか恋に落ちてしまって…という感じ。何も新しくない笑。それなのに人魚姫の体当たりなコメディアンっぷりとか、環境破壊男のどストレートな人間臭さとかがたまらなく新しい。特に人魚姫のキャラクターは、めちゃくちゃ美人なのにアホでドジでそこまでやらなくてもってくらい体張ってて、もう大好き。
・他のキャラクターもいい。敵役になる女社長も人魚姫と対象的にグラマラスで、しかもわかりやすいブルジョアかぶれ。「遺伝子が違う」ってセリフが作品のテーマも男の内なる問題も表しててすごい。三枚目役のタコ人魚もすごいよくて、住み処を追われる悲劇的で怒りの象徴となる人魚のリーダーが一番に笑いをとりにいくから作品が暗くならない。
・昔話をこんなに気持ちよく、そして新しく解釈してくれるなんて本当にありがとう!
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