映画館で観たかったけれど、すぐに終わってしまって見過ごした作品。
これぞまさに、生粋の勝負師の真剣勝負。生きることが真剣勝負。
よく邦画である難病とか癌とか死んだ人映画化して、お涙頂戴のものとは一味違う気がするんです。泣けない。眉間にシワよる。自分を恥じる。
この映画のレビューで、『小さい頃から難病に侵され、大人になってからも病気と闘いながら…でも名人になりたいなら、体調管理も大切だったんじゃないかと思う』って書いている人がいて、その文章読んで、はらわたが煮えくりかえりました。コメしようかと思ったけど思いとどまりました。ぐっとこらえました。この映画をどう観たらそういう感想かけるんだよ。難病ってのは理解してんだよな、最後の不戦敗の記録もみてんだよな。おい。どう考えてもそんな悠長なこと言っていられない状況だったろうが。その時間全てを勝負に費やしたんじゃないんですか。少女漫画はバランスとるために必要だったと推測します。頭狂わないように少女漫画でバランスとっていたんじゃないでしょうか。勝手な想像ですが、本当に命削って勝負してた人でしょう。健康管理で名人になれてたのなら、本人は絶対にそうしていたでしょ。そんな自分のことわかってない人じゃないでしょう。
あー、感動した。テレビでドキュメンタリーをチラッと観たことがあって、その時も感動したけど、映画も良かったです。事実とは多少異なるということですが、俳優陣の素晴らしい役作りと演技によってとても良い映画となっていました。
