konoesakuta

スペイン一家監禁事件のkonoesakutaのレビュー・感想・評価

スペイン一家監禁事件(2010年製作の映画)
3.7
ただのB級映画だと思っていたら足をすくわれる。

家族拘束もの。家に侵入してきた輩たちに好きなようにされてしまう。物語はきっぱりと進む。そこに起承転結なんかない。家族は次々に同じベクトルに叩き潰されていく。

スペイン映画のエグさがあるホラー。ハリウッドならこうではないのか、スペインならこうくるか、の連続。直接描写があるため部分的にはファニーゲームよりも上かも。そして豪速球映画なのだからパワーがすごい。演者の気合の入り方もハンパない。ひねりもなければ哀愁もない。ただただひたすらに豪速球。潔い。

喧騒もここまでくると一つの芸術。