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スイス・アーミー・マンのtoumeiのネタバレレビュー・内容・結末

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

むちゃくちゃくだらなかったけど、本気で製作されているのを感じた。子どものように純粋なゾンビの言葉と、それを受け取り向き合っていく態度に、大切なものがたくさん詰まっていると思った。
主演2人の体当たり演技も素晴らしい。

サラの件で悲しむメニーに「サラのことは忘れろ!俺たちにはお互いがいるだろ!」とハンクが言い放ったところが1番胸が熱くなった。字幕は「お前には俺がいるだろ」という感じだったけど、we have each other的な表現で「俺にはお前がいる」と思っていることも感じられたし、ハンクは自分自身に対しても「どうにもできない悲しいことを受け入れて、仲間と一緒に乗り越えろ、生きて前へ進め」と言えるようになったんだな!と思った。

人間みんなuglyなところはあるけど、それでもいとおしい。と彼らを見ていると思える。低能で情けなくて誰にも愛されていないダメ人間だけど、でも、違う。
weirdでもいい、周りにどう思われてもいいから、とにかく生きて、嬉しいと感じることをして、幸福な時の表情をしているといい。泣くのは嫌な気持ちだし、会えなくなったら悲しいし、悲しいのは悲しいから。
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