だいまる

スイス・アーミー・マンのだいまるのレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
4.2
たぶん断片的に切り取るとただ下品と揶揄されるだけの映画
オナラだのコキたいだのそんな言葉がひたすら飛び交う。

主人公のハンクが遭難、無人島で自殺を図ろうとしたところにやってくる死体。(これがハリポタでお馴染みのダニエル・ラドクリフ)
その死体との出会いから奇想天外な展開が始まるわけですが…そこは実際に映画を観て笑い、泣き、考えさせられたらいいと思うわけです。
タイトルにもなっているswiss army manはいわゆるスイスアーミーナイフ。日本語でいう十得ナイフで、マンはそれの例えですなー。

臆病な主人公ハンク、ピュアな死体のメニー。
この2人が馬鹿なやりとりをすることで生への執着、現実への憧れ、人としての在り方のような「人間性」を面白おかしく教えてくれます。
なんだろね、うがってみれば「なんだよこれ!笑」と言いかねないけど、じっと眺めているとシーン毎に製作者の伝えたいことが胸にゆっくり刺さってくる。
とても深い映画だ…

とりあえずメニーの笑顔(死体)が可愛かったです。
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