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スイス・アーミー・マンのりのレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.7
人類史を見た感じ笑様々なことを発見し、活かし、生活を発展させていく。火の発明や、映画シアター、バスの創造などなど。同様に、途方もないほど混沌とした作品。下品だがユーモラスで時には哲学的な示唆を与える。僕らはクソ袋みたいな存在だが、誰かがそれを受け入れてくれるんだよな。それこそが愛で、力の源泉になる。あああああの死体は一体何だったのだろう。主人公がその孤独感から想像しただけのものなのか、それとも自己を投影したのだろうか、もしくは、主人公を生かすために本当に蘇生したのだろうか。なんでもいいが、主人公は救出され、事なきを得た。最終的に死体はどこかへ行ってしまったが、ダニエル・ラドクリフの今後進む方向性もまた興味深い。というか、今作はダニエル・ラドクリフが「ハリーポッター」という呪縛から逃れるための脱出劇だったのかな。あんだけ長い間、演じてたら、ポッター君以外の視線で見られることは難しい。一端、死んでみて新たな自分を見つけるという意味合いを込めてこの出演を積極的に承諾したのだ。知らんけど。
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