このレビューはネタバレを含みます
ジャンルはコメディだけど小説ジャンルで表現するならスラップスティック・ファンタジーとかになるんですかねジャンルの枠をあてようとするとかなり苦労すると思いますコレ。
初っ端の首吊り自殺~腐敗ガスで島を脱出の10分とちょっとのシーンで「これ絶対面白いわ」と思ってそのままの勢いで観終えたけどやっぱりクソ面白かったです。
全編通してやたら饒舌だった水死体だったけどその饒舌の理由は何か、主人公が自分を生へ駆り立てるための無意識の幻想だったんじゃないかって思ってたんですけどラストの方で明らかに死体喋ってるしラストシーンなんてもう笑いながら海を突き進む水死体とか確実にあいつ生きてましたね。
根暗が死体と対話しながら自己と向き合うっていう流れなんですがちょいちょい散りばめられる「なんやねんその死体の機能!?」とか死体らしい体の制約とかそこらへんがユーモラスでめっちゃ目新しく感じられました。真面目に観てはいけない映画なんだけど真面目に観るべきな映画だなって思いました。
勃起コンパスとか指パッチンライターとか胃水筒とか放屁緊急脱出とかくだらなさ過ぎて大好きです。