ダイセロス森本

パワーレンジャーのダイセロス森本のレビュー・感想・評価

パワーレンジャー(2017年製作の映画)
5.0
本作を酷評している人たちは、こういう青春時代を送りたかったから嫉妬しているか、話聞いていないかのどちらかですね。絶対。
南アフリカ生まれ、「パワーレンジャー」を観て育った監督が、こんなに素晴らしい作品を日本に贈ってくれるなんて。こんなに素晴らしいことってありますか?。

「ゴーオンジャー」の大ファンだった私は、戦隊ヒーロー映画がハリウッドで作られたという話を聞いたとき、見ないと死ねない!というくらい興奮。

戦隊モノというのは、変身してからのお話。しかし本作は、変身するまでのストーリーが非常に深い。スーツを着ることができるのは、雑念を払い、心をひとつにできた者のみ。
悩み多きティーンエイジャーには難しいことだけれど、彼らが必死に求めている答えを、彼ら自身で掴みに行く青春がたまらない。おばさん感動。
ヒロインはナオミ・スコットちゃんで良いのだろうけれど、この作品では恋愛要素がない。気になる存在ではあるし、大切な人ではある…というもぞもぞさせる思春期、たまらないです。可愛いし。

ブラックにまつわるジョークも、イヤミがなく入ってくるのでなかなか楽しい。とても好き。
この子変わってるなあ~。と思うけれど、彼がこの映画を5倍楽しくしていることに間違いはないです。最高。

なぜこの5人だったのか。この自然すぎる成り行きが怖いくらい、自然。小さな地域を舞台にしていることもあり、更に現実味が増すのです。ああ、こうやって仲間は生まれるのか。と。

それでね、もう完璧に私の趣味なんですけれど、こういう複数人が集まって良いポジションで立ってくれるのね、本当に最高なんですよね。
何気なくそのポジションにつく(もちろん配置されてはいるんですけれども)その感じが、たまらない。絵になる。わくわくする。興奮してしまう!!。

今回は、本当によくいるような高校生5人のお話ということで、日本でも、多分本国でも無名であろう俳優陣がキャスティングされているわけですが。これがまたすっっっっばらしい。
演技力が高く、幼さもあり、可愛い。可愛い。。。。

子供より、大人の方が倍楽しめるしかけがたくさんあり、更には映画をよく見ている人はもっと楽しめるしかけもあったり。
「ママ最高!」はさすがに笑ってしまいました。

もう少し短くまとめられた気もするけれど、124分だったからこそ心に残るのかもしれない。とにかく、家族で楽しめる。

次は劇場で、必ず見ますね。ありがとう、パワーレンジャー!勇気と愛を貰いました。クリスピードーナツも美味しかったよ!