スコットは将来を嘱望されたアメフトのスター選手だったが、悪ふざけが過ぎて、車で大事故を起こしてしまい、保護観察処分の上、高校では補講コースに行く羽目になった。同じクラスで、いじめられっ子のビリーを助けたスコットは、ビリーの死んだ父親が発掘していた遺跡の発掘の手伝いを依頼される。ビリーが火薬を仕掛けて爆破した所から現れたのは、古代の宇宙船の遺跡だった。五人の仲間とともに宇宙船内部に入ったスコットは、そこで、古代の地球で戦っていたゾードンと遭遇し、地球を守る使命を託されるというお話。
普通の高校生がヒーローになるまでを非常に丁寧に描いているのはいいのだが、変身するまでがあまりにも長すぎてテンポが悪い。変身してからはテレビの戦隊モノとは一線を画した見事なアクションシーンが展開される。ただ、せっかく五人いるのだから、武器や得意技などの変化をつけて欲しかった。まあ、アメリカには、日本のような見得を切る文化がないので、仕方がないのだが……。それは二作目以降のお楽しみにしておこう。
