仕事、詩作、家庭、休息、一見同じことの繰り返しのような日々を、退屈なものとして扱うのではなく穏やかに慈しむ。日常と創作は両立するし、自分のためにクリエイティブになることの意義とその豊かさを静かに語ってくれる。アダム・ドライバーは何やらせても素晴らしいが、特に思い悩む演技をやらせたら一級品。
常備薬のような、無添加自然食品のような、とにかくそんな作品。いろんな理由でクサクサしてしまうとき、これからはパターソンを思い出す。自分にも他人にも優しい気持ちでいること、頭では理解していても体現することを忘れてしまわないよう、定期的に摂取しようと思う。
もっと早くに観ておけばよかった！
