初ジム・ジャームッシュ作品でした。
この監督さんの癖を把握していなかったので、シーンが変わる毎に
「次こそ何か起こるのでは?!」
「これは伏線か?!!」
などと邪推しつつ観ていたのですが、まさか本当にただの邪推で終わるとは…
変な事件は何も起こらず。
ただ淡々と普通の日々が続くだけの内容でしたが、
驚く事に全く退屈せずに最後まで観られました。
(あれ?アダムドライバーってこんなに格好良かったっけ?!!)
主人公であるパターソンの目線で観る世界は、詩的で長閑でとても美しくて。
何も起こらない事が心地良いという奇跡を生み出してくれました。
生きること、暮らすこと、
それ自体に意味を持たせようとしたり、特別なものにしたがったりするのはナンセンスだぞ。と、アダムドライバーが背中で語っているような作品でした。