おひつじ

パターソンのおひつじのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
3.5
学校の先生から教えてもらった映画。
繰り返してくる静かな日々の中でしか詩は作られていかないのではないかと思った。
パターソンは優しい人だ。
妻の作ったパイが美味しくなくても、家がどんどん白黒模様になっていっても、大事に書き留めてきたノートが犬に食い破られても、穏やかでいることに努めている。
私はそこで意見してほしいとも思った。
でもそれが彼の良さなのだろうとも思う。

映像は柔らかい光と主人公の視線のように意識されたカットが多かった。
基本的にカメラの位置はローポジションでこじんまりとした家庭が表されていた。
「今日のパターソン」みたいに15分ほどテレビで流してくれたら、朝食と共に良い朝を過ごせそうな気がした。
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