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パターソンのOKBのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
4.0
Patersonとは人であり、街そのものである。
毎日同じルートを同じ時間に回遊するバスは、(終わりなき)日常の象徴でもある。
ある男の、ある1週間を対象化した本作は、ルーティンを通して、逆説的に、「同じSTEPの毎日」など決して無く、「生きてる事さえ忘れちゃう」いとまも無い事を改めて伝えてくれる。

もしPatersonという街(男)の1週間後、1年後、あるいは10年後を切り取っていたとしてもこの映画の本質はきっと変わらない。同じようで違う、繰り返しのようで新しい、そんな日常を彼らは行きている。心の何処かでそっとアメリカンドリームを夢見て。
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