このレビューはネタバレを含みます
いわゆる丁寧な暮らし界隈の人に一定の任期があることを事前に知っており、今の情勢も相まって視聴することにした。
何も起こらない映画と聞いていたが、本当に何も起こらない。
序盤はやや退屈に感じたものの、気がつくとちゃんと観ていた。
インテリアがとても好きだった。特にパターソンが詩を描く地下の部屋はワクワクする。リビングも白黒ベースだが、どこか暖かみがある。暮らしてみたい。
奥さんもまた愛らしいのだが、高いギターをねだるシーンだけ心がざわついた。(すぐに飽きそうだから。)
一方でパターソンは、毎日同じようなルーティンをこなすものの、つまらない人間なんてことは決してない。詩を綴る独創性はもちろん、時には危険にも勇敢に立ち向かう。個人的にはかなり理想の旦那さん像というか夫婦像だった。
何で最期に日本人を起用したのかだけはよく分からない。