監督のポール・グリーングラスと主演のマット・デイモンのコンビがシリーズに復帰した通算五作目。
即興で格闘するアイディア、手ブレを厭わないカメラワーク、細かいカット割、それら今シリーズが確立したアクション演出スタイルは数々のフォロワーを生みましたが、今作はその呪縛に自ら縛られているような気がしました。
カーチェイスやCIA上層部の企みに主人公が立ち向かうストーリーも含めて決して退屈ではないのですが、新鮮味が薄く印象に残りません。
エンディングのモービーもアレンジを加えるほど期待から離れていっており、マイナーチェンジするくらいならいっそ変えてしまうべきタイミングだった気がします。
