懐かしのジェイソン・ボーンが帰って来た。
ドキュメンタリー調の撮影と、クールでマッシブなアクションは健在。
政府をこそ仮想敵として始まったボーンシリーズらしく、なお孤高を貫く様は気高くすらある。
劇中でも言及されてたけど、おそらくスノーデン事件の影響を受けて書かれただろうプロット。
政府による世界の監視の是非を縦軸に、ボーンの実の親を殺したのは誰か、という横軸が用意されている。
とはいえ、既にジェイソン・ボーン自身の全ての秘密は明らかになっているので、新たなシリーズの立ち上げとしては骨子が弱い印象。
戦う理由が今一つインパクトに欠けるというか……バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲に似ているかもしれない。
あるいは、ジェイソン・ボーンもまた、時代に要請されるヒーローとしての側面を期待されたのかもしれない。
果たして、彼はさらなる復活を見せてくれるのか……その辺りは続編の行方を期待したい