まつもと

ハウス・バウンドのまつもとのネタバレレビュー・内容・結末

ハウス・バウンド(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

『ミーガン』の監督であるジェラルド・ジョンストンの初長編映画。

強盗犯として捕まり実家で8ヶ月拘束される主人公が家で不思議な体験をする話。

前半は不穏な空気が立ち込めており、様々な現象がが主人公や母親の身の近くで起こるがこれといった決定的なことは起こらず。
不穏なことが続くため家について調べてみると主人公一家が引っ越してくる前は精神障害者の受け入れ施設であり、主人公の部屋では少女リジーが惨殺されたことが判明。そこから主人公が地下で見つけた入れ歯をきっかけに隣人が怪しいのでは?と思い保護観察官と隣人宅へ侵入。隣人からは「ユージーン」という引きこもりで壁の中で暮らす男の正体について聞いた保護観察官。一方で、主人公はユージーンが殺人鬼だと思い警察やカウンセラーのデニスに助けを求めるが相手にされず、精神障害であると言い渡される。
そんな中カウンセラーの入れ歯を見た主人公がリジー殺しの真犯人はデニスと疑い証拠をを掴もうとしたところをバレて襲われる。
死闘を繰り広げた結果見事屋根から落として倒した、と思ったら気絶から覚めたデニスに母親が襲われる中戸棚からユージーンが電極を渡してきてデニスに刺し電流を流して頭爆発エンド。

恐怖と笑いの緩急がとても巧くて、後半主人公たちの身に危険があるにも関わらず笑ってしまった。
前半ずっと不穏な空気続きだったためにまさか笑いシーンが来るとは思わなくて、展開が本当に巧いなと思った。終わり方もまさかの頭爆発でスカッとした。
『ミーガン』は正直B級ホラー感満載で、他のホラーと遜色無いなと思ったけど、本作品の方がよっぽど面白いと思った。
ポスターの雰囲気と前半部分がマッチしていなくて「何故この映画にこんなポップなキャッチコピーがついたの」って疑問だったけど、終盤で笑いが加速していくことでようやくマッチしていることに気がついた。

全国で一館でしかやっていない中で観ることができて、本当に上京して良かった。
まつもと

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