マイコ

ZOOのマイコのネタバレレビュー・内容・結末

ZOO(2004年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

原作が好きだったので観ないつもりだったけど何となく観てみようかなと思って借りてみたやつ。
見なけりゃ良かった…自分には合わなかった。
どれも原作を超えられなかった。
乙一作品はオチに驚き思わず最初から読み直してしまうようなお話が多いのでやっぱり映像化には向かないんだなあと思った。
あの騙される快感は文字でこそ味わえる。

【カザリとヨーコ】
これは原作自体が突っ込みどころ多くて好きじゃないので大した感想もないんですが…
映画に関して言うと、役者さんの表情とか演技がイメージしてたものと違ったかなー
登場人物の殆どがネジぶっとんでるので演じるのが難しいとは思うんだけど…

【SEVEN ROOMS】
映画のZOOを敬遠していた一番の原因である作品。
原作が好き過ぎてイメージを壊されたくなかった。

結果、観なけりゃ良かった。
原作の持つドロドロネチネチして澱んだ空気とぞわぞわとした不安感が感じられなかった。
あの這い寄る感じ、吐き気がしそうな不安感に精神がじわじわ汚染されていく感じがまるでない…
何て言うかジェイソン的な…?からっとした「こえー!」みたいな感じになってて、ここまで普通の猟奇モノになるとは思わなかった。
原作読んだ時に自分の中で完全に映像が出来上がっていたから余計ギャップを感じてしまったのかも。
閉鎖的な感じを極限まで出さなきゃいけないのに妙にオープンな感じ。
原作はめちゃくちゃ面白いです。

【SO-far そ・ふぁー】
これも乙一得意のどんでん返し系なのですが映像にするとそういう事か!というやられた感が薄れますね。
淡々として悲しいお話です。
一応ハッピーエンドになるのかなーでも悲しくて切ないです。
神木君が健気だしめちゃくちゃ可愛くて良かった。

【陽だまりの詩】
これも好きなお話。
あったかくてどうしようもなく切ない。
アニメにしたのは正解だった気がする。そしてキャラデザは兎丸さん!
この映画の中で一番良かった。

【ZOO】
なんでこの見るからに映像化難しそうなのを選んじゃったんだろう。
初見の人には解りづらい気がする。ちなみに自分は原作読んでても解りづらかった。
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