のらシネマ

イエスタデイののらシネマのネタバレレビュー・内容・結末

イエスタデイ(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

何かに焦って、「何か違うこと」をしたいと思っていたいつも通りのクソみたいな日々。あるのはビートルズだけ。そんな4人の少年の恋と音楽の物語。

好きな子のために演奏しようとするけれどうまくいかず、自分の言葉すら思うように伝えらず、「何もできない自分」に主人公が絶望して暴れるシーンは生々しく痛々しい。

その後だけに、序盤では去っていく路面電車をただ見送り、届かない手紙を書きためることしかできなかった主人公が、終盤では、届けたい想いを歌い、走り出した路面電車を追って走りだす展開はグッときた。

作文のテストの中で綴られてきたこの物語の最後に書かれるタイトルは「beatles」。邦題もそのままでも良かったんじゃないだろうか。

気に入った台詞があったので記録として書き残しておこうと思う。

「大人になるためには
内なる声を聞きなさい
外の音だけ聞いていちゃだめ
ラジオだと思えばいい
頭の中の声はたくさんある放送局と同じ
その中から正しい局を見つけるのは難しい
ぴったりの声、自分自身の声よ
ゆっくり見つけて」
のらシネマ

のらシネマ