パグレ

アナイアレイション -全滅領域-のパグレのレビュー・感想・評価

3.1
見ている最中ずっと「何だろうこの感じ、懐かしい気がする」と思っていたのですが、子供のころハマったパラサイトイヴ(ゲーム版)がその懐かしさの正体かもしれない。

Netflix映画はホントに丁寧な作品が多いよな。
テーマを決めて、そのテーマに丁寧に寄り添う作品作りが出来ていると思います。

で、本作のテーマはずばり細胞。DNA。
本作にはいろいろなシーンが出てきます。
話の舞台となる"エリアX"は謎の光のカーテンに包まれた領域で、その中では何らかの作用により「DNAのありかた」に制限が設けられていない。

野生の動物、植物、魚類などなど、様々な遺伝子がフリーダムに絡みあって変異し、キメラ化している。そして、調査隊として足を踏み入れた主人公たち・・・つまり人間もその影響からは逃れられない。

キメラ化という表現を使うとおぞましくて狂暴なイメージが先行してしまうかもしれないけれど、かなり幻想的でした。

色んな石が散らばってる地面と奇麗に並べられている地面、どちらが自然だろうか?
「秩序or無秩序」という物差しで見れば、多くの場合は無秩序なほうにナチュラルさを感じるはず
作中に出てくる無秩序に変異した生き物や植物がどことなく美しく幻想的に感じてしまうのは、私たちの細胞が根源的に持っている感覚なのかもしれません。
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