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アナイアレイション -全滅領域-のKUBOのレビュー・感想・評価

3.2
4月8本目の試写会は「アナイアレイション」。元々Netflixのオリジナルムービーだったものがレンタル開始に伴う試写会にて鑑賞。

宇宙から飛来した何ものかによって突如現れた謎の空間シマー。虹色に輝くその空間はじわじわと拡がりながら周囲を飲み込んでいく。調査団として空間内に足を踏み入れた最初の部隊は消息を絶った。彼らに何が起こったのか? 謎を究明するため第二次調査団が組まれるが、新しい調査団は女性ばかりの科学者5人。果たして…。

冒頭からナタリー・ポートマンが尋問を受けるシーンから始まるから、彼女が第二次調査団のただ1人の生き残りだということがわかっている前提で物語は始まる。

キーワードは細胞分裂と進化。SFファンの心をくすぐるおもしろそうな設定。だが、展開が遅く、盛り上がりにも欠け、あんまりおもしろくならない。

水の中、暗がりの中、謎の生物に襲われるが、暗すぎて何が襲ってきているのかよくわからない。

SFとは言っても、舞台はほとんど森か廃墟なので、ナタリー・ポートマンのギャラ以外はほとんど金のかかっていない配信作品にはよくありがちな低予算映画でもある。

監督が「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランドなんで、もう少しおもしろいものを期待したが、本来クライマックスになるべき終盤に一番眠くなった。もっとおもしろく作れた題材じゃないかなぁ。
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