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SING/シングのYOUのレビュー・感想・評価

SING/シング(2016年製作の映画)
4.2
ガース・ジェニングスが監督・脚本を務めた、2016年公開のミュージカル・コメディ。

・特にゴリラのジョニーは、キャラクター造形からドラマパート、歌唱シーン、表情、佇まいに至るまで全てが最高。そして彼の日本語吹替を務めたスキマスイッチの大橋さんが更に輪をかけて最高。

・「擬人化された動物たちによる群像劇」「寄せ集めチームによる人生を賭けた再チャレンジ」など個々の要素が強いにも関わらず、パフォーマンスの迫力や歌詞のメッセージといった”音楽の力”がちゃんと前に出てる。


イルミネーション作品といえば以前「ペット」シリーズ2作を全く同じパターン(2作目の公開に合わせ直前で1作目を予習)で鑑賞しましたが、「ペット」シリーズに関しては「「トイ・ストーリー」シリーズの好いとこ取りだけで構築されたぬるま湯バディムービー」という印象(超失礼な表現ですみません)がありまして、正直今回もそこまで期待はしておりませんでした。しかし本作ではオリジナリティに溢れた作品世界やキャラクターがしっかり提示されており、鑑賞後には「彼らにもう一度会いたい!」と心底思えるような映画的多幸感までもたらせてくれました。そしてそれはスマートかつ的確な語り口や各々に感情移入させられる確かなドラマ演出力が作品の根幹を成しているからですし、尚且つそうした独自の世界観が十分に確立出来ているからこそ「既存曲の引用」というアプローチも最大限効果的に活きているのだと思います。なので最終的には「ピクサー作品にも似た大人な味わい」と「ピクサー作品とはまた違うヤンチャな面白さ」の両方に心を打たれました。個人的には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』の関係にも近いものを感じましたし、事前の期待値が低かった分これはめちゃくちゃ満足度の高い一作でした。それでは『2』に続きます。














































































何度でも言いますよ、いやぁジョニー良かったわぁ…
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